片付けコンサルタントの荒川侑子です。本記事では、お客様からよくいただくご相談「人からもらったモノが手放しづらいです」にご回答します。
モノを手放すことが苦手な方、罪悪感を抱きやすく困っている方のご参考になりましたら幸いです♫
いただきモノのお役目
片付け中に多くの方が、見極めが難しいと感じるモノがあります。それは、いただきモノです。
上記のようないただきモノは、贈り手の気持ちが込められていて、とても嬉しいモノですよね。それゆえ、手放す時に罪悪感を抱く方や、相手との関係性もあって、絶対に捨てられないと思われる方も多いのではないでしょうか?
いただきモノの扱いで困ってしまった時に、思い出していただきたいのが、贈りモノとは気持ちを伝える手段であるということです。
贈り手からモノと一緒に、おめでとうなど祝福の気持ち、ありがとうなど感謝の気持ち、これからもよろしくねなど愛情を受け取った時点で、本来のお役目は終了しています。
その後、そのモノを心からときめいて使うことができたら理想ですが、そうでない場合は、改めて贈り手の気持ちに感謝してから手放しましょう。罪悪感で苦しい、悪いなぁと感じる必要は全くありませんよ^^
中でもお下がりは、譲ってくれた方にとっても、そのモノのお役目は終わっているので、あなたに譲ってくれたのです。お下がりのモノの所有権は、あなたにあります。感謝の気持ちで、安心して手放しましょう。
モノを手放す罪悪感を周りに押し付けるのはNG
ご家族や知人が、ちょうどそのモノを欲しがっている場合は、いただきモノを譲っていただいて問題ありません。しかし、それ以外の場合はいただきモノをご家族や知人に渡すのは控え、他の手段(捨てる、リサイクルする、売るなど)で手放しましょう。
モノを最後まで大切に使う文化はすばらしいですが、立場上、断れずに渋々受け取っている人が多いのも実情です。いただきモノが次の人の手に渡ったから安心というわけではなく、残念ながらほとんどの場合は使われることもなく、タンスの肥やしとなっています。
ご家族や知人はそのモノがなくても、今まで問題なく過ごしていたのです。モノを手放す罪悪感を、周りの人に一方的に押し付けないように気を付けたいものです。
贈り手は過去にどんなプレゼントをしたか忘れていることも…
ここからは私の体験談になるのですが、時間が経つと、贈り手は相手に何をプレゼントしたか忘れていることもあります。
昨年、母の片付けを手伝っていたところ、全く使われていないキレイな文房具が出てきました。その文房具は私からのプレゼントだったそうで、ときめかないけれど、子どもからもらったモノだから捨てづらくて、残していたとのことでした。
プレゼントした本人である私はというと「あぁ〜確かにこんな贈りモノしたことあったかも」とうっすら記憶にある程度でした。母には、贈りモノとは気持ちを伝える手段で、受け取った時点でお役目は終了しているということを伝えて納得してもらい、ときめいていない文房具は手放してもらいました。
贈り手は、プレゼントのその後をそこまで気にしていないものです。そして、家族の間であっても、相手の好みにピッタリ当てはまる贈りモノをすることはなかなか難しい中、手放せないと相手を困らせてしまうことは本望ではありません。モノを通して、気持ちを受け取ってもらえることが一番嬉しいのです。
そのため、いただきモノであったとしても、安心して感謝の気持ちで手放してくださいね^^
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