2023年8月上旬に、夫婦でトルコ旅行へ行ってきました。今回は、トルコの世界遺産カッパドキア滞在中に挑戦した「ローズ&レッドバレー早朝トレッキング(夏期)」の様子をご紹介します。

ツアーではなく、個人でトレッキングを楽しみたい方のご参考になりましたら幸いです♫
トレッキングコース(概要)
これからご紹介するのは、「ギョレメ中心街」から「ローズ&レッドバレー」への往復(徒歩)コースです。

トレッキングコースは主に3つあり、今回は往路に「ローズバレーのコース①」、復路に「レッドバレーのコース③」を選びました。どのコースも無料で楽しむことができます。

ギョレメ中心街の宿泊地を6:30頃に出発し、宿泊先の朝食時間に間に合うよう10:30頃に戻ってきました。トータルで約4時間のトレッキングになりました。
【6:00】起床・ギョレメ中心街から出発
カッパドキアの夏はとても暑く、日中の気温は30度を超えます。そのため、トレッキングをされる際は、涼しい早朝からのスタートをおすすめします。
私たちは6:00に起床し、ギョレメ中心街の宿泊地を6:30に出発しました。涼しいうちに帰宅したい方は、もっと早い時間に出発しましょう!

- 上:インナー、Tシャツ
- 下:長ズボン、運動靴(登山靴がベター)
- その他:帽子、リュック
- 水(1人500ml×2)
- 行動食(キャンディーなどのおやつ)
- タオル
- ティッシュ、ウェットティッシュ
- ゴミ袋
【6:50】気球の発着エリアを通過

ギョレメの中心街から徒歩20分程度で、トレッキングコースの入口から近い「気球発着エリア」に到着しました。


間近で見ることができてラッキーでした♫
気球発着エリアまでの道のりは、気球ツアーの車がたくさん走っている大通りは避けて(危険&砂埃がすごかったので)、小道を選んで進みました。詳細は掲載している地図をご覧ください。
付近には牧場がいくつかあり、行きも帰りも美しい馬を眺めながら、楽しく歩くことができました♫


【7:10】トレッキングコース入口に到着

気球の発着エリアをずっと真っ直ぐに進んでいくと(徒歩20分程度)、右手に大きな岩窟が現れました!ここからトレッキングコースに入っていきます。



トレッキングコースの入口を通過し、道なりに進んでいくと、途中で岩の標識が出てきます。
隣町のÇavuşin(チャヴシン・北)方面ではなく、Gllüdere Vadi(ローズバレー・南)方面に進みましょう。

《注意》こちらは逆方向になります!

こちらに進みます!
【7:30】岩山(気球発着&駐車場エリア)を通過

ローズバレー方面へ道なりに進むと、途中で大きな岩山が現れました。

この岩山の目の前(気球の発着場所と駐車場になっている広いエリア)まで行くこともできますが、トレッキングコースからは外れてしまいます…!

引き返している途中に赤字で道しるべがあり助かりました!
標識にしたがって、「Rose-Red Valley」または「Haclı(十字架)教会」方面を示している道を進みましょう。

【7:50】3十字架の教会(Üç Haclı Kilise)

最初に見学をする「3十字架の教会(Üç Haclı Kilise)」までは、以下の写真のように奇岩郡が連なる道を進みます。

途中で左側に巨大な岩窟が現れるのですが、その巨大な岩窟を注意深く見ると、人の足跡でできた階段があります。この階段が教会への入口です。

標識などもなく分かりづらかったのですが、岩を登りいくつかの部屋を進んでいくと、教会へたどり着きました!

岩窟の中で人々はどのように生活をしていたのかな?
と想像しながら見学しました。
10世紀に建てられたこちらの教会は、洞窟の天井に3つの十字架が彫られていることから、3十字架の教会と呼ばれています。
カッパドキアには、異教徒からの迫害を逃れたキリスト教徒たちによって作られた、岩窟教会が数多く残っています。
【8:25】ロープの坂道を通過
3十字架の教会を見学した後は、広大なローズバレーを様々な角度から眺めながら、歩きました。

火山活動とその後の侵食によって形成された珍しい地形を間近で見て、その迫力に圧倒されました!

そして、ローズバレーを見渡せる絶景ポイントへ向かう途中、待っていたのは急な坂道です!!

ロープを掴みながら登ります。こちら以外は、ほとんど平坦な道だったので、変化があっておもしろかったです!
傾斜がキツいので登るのは大変そう、逆ルート(下り)で進もうかなと思われる方もいるかもしれませんが、一般的には下りの方が脚への負担が大きく、滑る危険性も上がります。
登ったあとの達成感と上から眺める景色は最高なので、ぜひ頑張ってみてくださいね♫
【8:35】ローズバレー絶景ポイントに到着

ロープの坂道を越えて、進んだ先に待っていたのはローズバレーを広く見渡せる絶景ポイントでした!

太陽の光が強くて、日陰で休憩しながら眺めました。
ここで終わっても大満足だったのですが、他にも見所の教会があるので先に進みました。
【8:35】十字架(Haçlı Kilise)の教会

2つ目の教会「十字架(Haçlı Kilise)の教会」への目印はカフェになります。


色鮮やかなフルーツが並んでいました!
カフェを発見すると、一目散にカフェへ向かいたくなるのですが、カフェの手前にある岩窟の中に教会があります。

天井には、名前の由来となっている大きな十字架が彫られています。
保存状態は比較的良好で、色鮮やかなフレスコ画が残っていました。後陣(後方の半円形の空間)の中央にはイエス・キリストが描かれています。
【9:10】柱の教会(Direkli Kilise)
十字架の教会を見学した後は、カフェを通過して道なりに進み、最後に見学をする「柱の教会(Direkli Kilise)」を目指しました。

途中に分岐点があり、私たちは地図上の紫色の点線の道(Google Mapには載っていなかったルート)を進んで、教会へ辿り着きました。


こちらの教会は紀元後1000年頃に建てられ、コミュニティ教会(宗派を前面に出さずに地域共同体の中核を担おうとする教会)として活用されたそうです。
そのため、他の2つの教会で描かれていたようなフラスコ画はありませんでした。
【9:50】トレッキングコース入口へ戻る

柱の教会を見学した後は、レッドバレーのトレッキングコースをずっと道なりに進んで、最初の入り口まで戻りました。

こまめに休憩をとりながら戻りました!
【10:30】ギョレメ中心街へ戻る
トレッキングコースの入口まで戻ることができたら一安心です。行きと同じ道を通ってギョレメ中心街へ戻ります。

美しい気球の風景から1日が始まり、カッパドキアでしか見ることのできない奇岩郡や教会を巡ることができて、とても満足度の高いコースでした!
まとめ
ローズ&レッドバレーのトレッキングは、カッパドキア特有の大自然を肌で感じ、点在している教会を巡りながら歴史や文化を無料で学ぶことができるので、とてもおすすめです。
ツアーに申し込んでいなくても、車をレンタルいなくても、個人で徒歩圏内で、気軽に楽しむことができます。
カッパドキアを夏期に訪れた際には、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
参考文献(タップして開く)
- Cappadocia History.com
3 Crosses (Üç Haclı) Church
<https://www.cappadociahistory.com/post/3-crosses-üç-haclı-church>
(2023年11月24日最終アクセス日)
Cross (Haçlı) Church
<https://www.cappadociahistory.com/post/cross-haçlı-church>
(2023年11月24日最終アクセス日)
Column Church
<https://www.cappadociahistory.com/post/column-church>
(2023年11月24日最終アクセス日)