2024年5月に、夫婦でイタリア旅行へ行ってきました。本記事では、北イタリア最大のターミナル駅であるミラノ中央駅からヴェローナ・ポルタ・ヌオーヴァ駅までの行き方を解説します。

ミラノからヴェローナへ行く方法は、主にバス・電車・新幹線の3種類があります。私たちは電車を利用しました。イタリアで初めて電車に乗る方、チケットの購入方法や打刻方法が分からない方のご参考になりましたら幸いです。
ヴェローナ(Verona)とは?
ヴェローナ(Verona)とは、イタリア北部ヴェネト州の西部にある都市です。
古代ローマ時代の遺跡や中世の美しい街並みが残っており、2000年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。
『ロミオとジュリエット(イギリスの劇作家ウィリアム・シェイクスピアによる悲劇)』の舞台としても有名な場所です。
ヴェローナへのアクセス方法
ミラノからヴェローナまで、バス・電車・新幹線でアクセスすることができます。
- 料金の比較(安い<高い)
バス<電車<新幹線 - 所要時間の比較(早い<遅い)
新幹線<電車<バス
私たちは電車(国鉄Trenitalia)を利用して、ミラノ中央駅からヴェローナ・ポルタ・ヌオーヴァ駅まで移動しました。
電車よりも費用を抑えたい場合はバス、時間を節約したい場合は新幹線の利用がおすすめです。
【8:45頃】ミラノ中央駅に到着
ミラノ中央駅(Stazione Milano Centrale)は、イタリア国内のみならずヨーロッパ各地にアクセスすることできる、イタリアで2番目に大きいターミナル駅です。
ミラノ・マルペンサ空港からバスで約1時間の場所にあります。
〈参考記事〉ミラノ・マルペンサ空港からミラノ中央駅までのアクセス方法はこちら
▶︎【イタリア旅行記】中国国際航空|成田から中国(北京・上海)経由でミラノへ
ミラノ中央駅は、リバティ様式(植物のモチーフや曲線を組み合わせた装飾)やアール・デコ様式(幾何学模様の装飾)などの影響を受けて建築されており、「世界で最も美しい駅」と称賛する建築家もいます。
一方で、ムッソリーニの時代に完成したことから、ファシスト党の権力を象徴する建物とも言われています。


ミラノ中央駅は壮大で、目を見張るものがありますが、大きな銃を携帯している警官がパトロールをしていて、治安はあまり良くなさそうです。
日中は貴重品の管理など、基本的なことに注意していれば問題ないと思いますが、早朝や夜間など人の少ない時間帯は利用を控えましょう。
【9:00頃】電車のチケットを購入
国鉄トレニタリア(Trenitalia)の電車のチケットは、窓口・自動券売機・オンラインで購入することができます。
私たちは自動券売機でチケットを購入しました。今回はミラノ中央駅の地下にある自動券売機を利用しましたが、駅構内のあらゆる場所で見つけることができます。
自動券売機は7ヶ国語(イタリア語・英語・ドイツ語・フランス語・スペイン語・中国語・アラビア語)に対応しており、現金またはクレジットカードでの支払いが可能です。

最初に画面下部にある言語(英語の場合はイギリスの国旗マーク)を選択し、初期画面の左上に記載してある「BUY YOUR TICKET(チケットを購入する)」をタップします。
その後、出発地(ミラノ中央駅:Milano Centrale)・到着地(ヴェローナ駅:Verona)・日時・座席を選択します。
ローカル線の座席は、ファーストクラスとセカンドクラス(普通席)の2種類があります。ご参考までに、私たちが購入したセカンドクラスのチケットは、大人1人当たり12.75ユーロ(約2,168円:2024年5月時点)でした。

チケットを購入した後は、電光掲示板を見て、電車が出発するホーム番号を確認します。電光掲示板は、ミラノ中央駅のあらゆる場所に設置してあります。
ホーム番号は、出発直前に更新されることが多いです。焦らずこまめに確認しましょう。

ホーム番号を確認した後は、ミラノ中央駅の2階にあるプラットホームの中へ進みます。改札はなく、自由に出入りすることができました(2024年5月時点)。


出発ホームを見つけて一安心ですが、乗車前に忘れてはならないことがあります。それは紙チケットへの打刻(オンラインチケットの場合は有効化)です!
紙チケットに電車の便や座席、日時が記載されている場合、打刻は不要です。オンラインチケットも打刻は不要ですが、事前に有効化(チェックイン)の手続きが必要となっています。
一方、紙チケットで電車の便や日時が指定されていない場合は、乗車前に打刻が必要です。チケットは打刻してから4時間、指定の駅の間で有効となります。
車内で検札が行われた際、チケットに打刻がなければ、罰金の対象となります。自動券売機の画面で電車の便や日時を指定しても、チケットに印刷されていない場合は打刻が必要となるため、注意が必要です。

打刻の方法ですが、通常は出発ホーム内にある打刻機に、各自チケットを差し込んで、駅名と日時を印字します。

今回は機械が反応しなかったため、出発ホーム内で待機している駅員さんにチケットを渡すと、手書きで駅名と時間を書いてもらえました。

【9:30頃】ミラノ中央駅を出発
チケットへの打刻を済ませた後、電車の中に入りました。電車のセカンドクラスの座席は自由席となっています。

利用者が多い場合は相席になることもあるため、スーツケースなどの荷物は、座席上の棚・座席下のスペース・座席の間などに置きましょう。
【11:30頃】ヴェローナ駅に到着
ミラノ中央駅を出発して、約2時間(定刻から15分遅れ)でヴェローナ・ポルタ・ヌオーヴァ駅(Stazione Verona Porta Nuova)に到着しました。

まとめ
本記事では、電車を利用してミラノからヴェローナへ移動する方法を解説させていただきました。
イタリアの電車には独自のルールがあり、乗り方が分からず、戸惑われる方も多いと思います。本記事を通して、疑問が解決されましたら幸いです。
電車を利用することで、今後のイタリア旅行の幅がぐんと広がることと思います。あなたのイタリア鉄道のデビューを応援しています!