2024年5月に、夫婦でイタリア旅行へ行ってきました。本記事では、中国国際航空(Air China)を利用した成田ーミラノ間の旅の様子(機内サービス・機内食・トランジットの方法や過ごし方など)をお届けします。

経由便は直行便よりも安価なことが多く、円安の時代でも、旅行コストを抑えることができます。
往路:成田国際空港➡︎北京首都国際空港(乗り継ぎ7時間)➡︎ミラノ・マルペンサ空港
復路:ミラノ・マルペンサ空港➡︎上海浦東国際空港(乗り継ぎ4時間)➡︎成田国際空港
同じ飛行ルートで、イタリアへ行く予定の方のご参考になりましたら幸いです。
往路
成田国際空港から北京首都国際空港へ
【日本時間13:00】成田国際空港に到着
海外旅行で国際線を利用する際は、飛行機が出発する2〜3時間前までに、空港に到着しておくと安心です。
私たちは、出発時刻の2時間30分前に成田国際空港へ到着し、中国国際空港のカウンターで搭乗手続きを行いました。
成田国際空港は、第1〜3ターミナルに分かれています。私たちが利用した第1ターミナルは、さらに北ウイングと南ウイングに分かれていました。チェックイン場所は、事前によく確認しておきましょう!
【日本時間13:15】両替(日本円→ユーロ)手続き
成田国際空港内にある両替所で、日本円からユーロへの両替を行いました。
イタリアでは、ほとんどの場所でクレジットカード支払いが可能ですが、私たちの場合、個人経営のホテルや公衆トイレなどを利用する際に現金が必要となるため、3万円程度を両替しました。
ユーロは、少額紙幣(5ユーロ・10ユーロ・20ユーロ)で、用意してもらうと便利です。
【日本時間13:30】保安検査/出国審査を通過
搭乗手続きと両替を行なった後は、保安検査と出国審査へ進みました。
私たちはスムーズに手続きを終えることができましたが、早朝など時間帯によっては混雑することもあります。
時間に余裕を持って、早めに向かうことをおすすめします。
【日本時間15:30】成田国際空港を出発
保安検査と出国審査を済ませた後は、指定された搭乗ゲートへ向かい、定刻通りに出発しました。

座席について
私たちが乗った中国国際航空の機体は、左側に3席・中央に3席・右側に3席ある、大きいサイズでした。
座席の指定は有料となっています。家族や友人で並んで座りたい、窓側や通路側の席に座りたいなど希望のある方は、利用された方が確実だと思います。
私たちは指定していませんでしたが、今回の旅行中に乗った飛行機4機のうち、すべてが夫婦で隣同士の席になりました。機内は満席に近い状態だったため、運が良かったです。
機内サービスについて
続いて、中国国際航空の機内サービスについてですが、ブランケットと枕の貸し出しは無料でした。

昼便は希望者にのみCAさんが手渡しするスタイルで、深夜便は全員の座席にあらかじめ置いてありました。
機内は冷えることがあります。ブランケットだけでは足りないと心配な方は、羽織りものを持参しておくと安心です。
機内エンターテイメントは、映画(中国映画・洋画など)、音楽(中国音楽・クラシックなど)、ゲームなどがありました。

【日本時間17:00】機内食〈夕食〉
成田国際空港から北京首都国際空港までの便では、機内食が1回提供されました。
事前に特別食(アレルギーや宗教に対応している食事など)を頼んでいない場合は、基本的には用意されている2種類の機内食のうち、好きな方をその場で1つを選ぶことができます。
今回は「鶏肉」と「豚肉」の2択で、私は豚肉を選びました。私たちはアジア人顔なので、CAさんからはまず中国語で案内されましたが、理解していないことを察して、すぐに英語でリピートしてくれました。

サイドディッシュは共通で、サラダ、フルーツ(オレンジ・モモ・リンゴ)、ヨーグルトでした。
ドリンクは、中国茶(ホット)を選びました。機内は体が冷えやすく、お腹も張りやすいです。ホッと一息つける、温かいお茶はおすすめです!
ちなみに中国国際航空では、機内食が配られているタイミングで寝ている場合、座席の前にステッカーが貼られます。

サービス提供時間内に限られると思いますが、目覚めた後にCAさんに声を掛けて、ドリンクや機内食をもらうことも可能です。
北京首都国際空港でトランジット
【中国時間18:10】北京首都国際空港に到着
成田国際空港を出発してから、約3時間30分のフライトで、北京首都国際空港の第3ターミナルに到着しました。
【中国時間18:40】トランジット審査/保安検査を通過
飛行機を降りた後は「Transfer(乗り継ぎ)」の標識にしたがって歩き、トランジット審査へ向かいました。
必要な書類は、パスポート・乗ってきた飛行機の搭乗券・これから乗る飛行機の搭乗券の3点でした。
特に、乗ってきた飛行機の搭乗券は紛失したり、処分したりしないようご注意ください!
2024年5月時点では、24時間以内の乗り継ぎで空港も出ない場合は、中国のビザは免除されました。中国に入国して観光をしたい場合は、ビザや臨時入境許可が必要となるため、最新の情報を調べることをおすすめします。
トランジット審査後は、機内持ち込み手荷物の検査がありました。どちらもスムーズに終えことができました。
【乗り継ぎ7時間】北京首都国際空港での過ごし方
私たちは乗り継ぎのため、北京首都国際空港(PEK)で7時間を過ごしました。空港内は広く、散策して楽しむことができました。



- Wifiは無料で利用できますが、スマホからパスポート写真の提出が必要です。
※情報規制により、LINEやYoutubeなどのSNS、Googleなどの検索エンジンは閲覧することができません。 - 数は多くありませんが、スマホなどを充電できるエリア(USBポート)があります。
- 免税店や飲食店、売店があります。私たちは売店で軽食を購入しました。



10元(左)、6元(右)
- 空港内のあらゆる場所に設置してあるウォーターサーバー(冷水&お湯)を無料で利用できます。
- 空港内に中国庭園が数カ所あり、散歩を楽しむことができます。

長時間滞在する予定の方は、個人で楽しめるものを用意しておく(本やゲームを持参する、動画やラジオ音声などを日本でダウンロードしておく)と、さらに充実した時間を過ごせると思います。
北京首都国際空港からミラノ・マルペンサ空港へ
【中国時間1:30】北京首都国際空港を出発
トランジットの時間をゆっくり過ごし、搭乗時間が近づいてきたので、電光掲示板で搭乗ゲートの番号を確認し、指定の場所へ移動しました。定刻通りに出発しました。

【中国時間3:00】機内食〈夜食〉
北京首都国際空港からミラノ・マルペンサ空港までの便では、機内食が2回提供されました。
夜食は1種類のみで、軽食セットが提供されました。特に飲むヨーグルトとマフィンが美味しかったです。

【中国時間9:30】機内食〈朝食〉
朝食は「オムレツ」と「お粥」の2択で、私はお粥を選びました。お粥そのものは優しい味で、付属のザーサイと味付き卵を加えて、一緒に食べると美味しかったです。

サイドディッシュは、パン(バター付き)、フルーツ(スイカ)、飲むヨーグルトでした。
【イタリア時間6:00】ミラノ・マルペンサ空港に到着
北京首都国際空港を出発してから、約11時間30分のフライトで、ミラノ・マルペンサ空港の第1ターミナルに到着しました。
【イタリア時間7:00】入国審査を通過/荷物の受け取り
イタリアへの入国審査は、基本的にはパスポートのみの提示で大丈夫です。入国カードや税関申告書はありません。
観光目的で90日以内の滞在の場合、ビザなどの特別な手続きも必要ありません。
ミラノ・マルペンサ空港からミラノ中央駅へ
郊外にあるミラノ・マルペンサ空港からミラノの中心地まで、バス・電車・タクシーでアクセスすることができます。
- 料金の比較(安い<高い)
バス<電車<タクシー - 所要時間の比較(早い<遅い)
タクシー<バス・電車
私たちはバスを利用して、ミラノ・マルペンサ空港からミラノ中央駅まで移動しました。料金は良心的で、利用するハードルも低いため、おすすめの交通手段です。
【イタリア時間7:35】ミラノ・マルペンサ空港のバス乗り場へ
ミラノ・マルペンサ空港(第1ターミナル)のバス乗り場は、到着ロ4番付近(空港の建物内ではなく外)にあります。
入国審査や荷物の受け取りを終えて、到着ロビーに着いたら、まず近くにあるドアから外に出ます(建物の中からは分かりにくいため、外に出た方が早いです)。その後、標識を確認しながら、到着口4番へ向かいます。


バスは主に4社が運営しているようですが、所要時間に大きな差はなく、料金も同額でした。「ミラノ中央駅(Stazione Milano Centrale)行き」であることを確認し、1番早く出発するバスを利用する形で問題ないと思います。
バスのチケットは、バスに乗る直前に、バスの横で待機しているスタッフから購入することができます。
オンラインチケットもありますが、特定のバス会社&時刻で予約をすると、臨機応変に対応できなくなるため注意が必要です。
ご参考までに、私たちはテラビジョン(Terravision)社のバスを利用しました。料金は大人1人当たり片道10ユーロ(約1,700円:2024年5月時点)で、クレジットカードの利用が可能でした。


【イタリア時間7:40】ミラノ・マルペンサ空港を出発
バスのチケットを購入した後は、スーツケースなどの大きな荷物をトランクに預けて、乗車しました。
バスの座席は自由席となっており、利用者が多い場合は、相席になることもあります。定刻通りに出発しました。
【イタリア時間8:40】ミラノ中央駅に到着
ミラノ・マルペンサ空港(第1ターミナル)のバス乗り場を出発して、約1時間でミラノ中央駅のバス乗り場に到着しました。

復路
ミラノ中央駅からミラノ・マルペンサ空港へ
【イタリア時間8:15】ミラノ中央駅のバス乗り場へ
ミラノ中央駅のバス乗り場(ミラノ・マルペンサ空港行き)は、駅の正面から見て左側に、道なりに進むとあります。往路で利用したバスの降車場所と同じです。

私たちは「ミラノ・マルペンサ空港の第1ターミナル行き」であることを確認し、1番早く出発するバスを利用しました。
バスのチケットは、バスに乗る直前に、バスの横で待機しているスタッフから購入することができます。
ご参考までに、私たちはカロンテ(Caronte)社のバスを利用しました。料金は大人1人当たり片道10ユーロ(約1,700円:2024年5月時点)で、クレジットカードの利用が可能でした。

【イタリア時間8:20】ミラノ中央駅を出発
バスのチケットを購入した後は、スーツケースなどの大きな荷物をトランクに預けて、乗車しました。
バスの座席は自由席となっています。復路は座席に余裕がありました。定刻通りに出発しました。

【イタリア時間9:15】ミラノ・マルペンサ空港に到着
ミラノ中央駅のバス乗り場を出発して、約1時間でミラノ・マルペンサ空港(第1ターミナル)の出発ロビーに到着しました。

到着後は、電子掲示板で中国国際空港のカウンターの場所を確認し、搭乗手続きを行いました。

ミラノ・マルペンサ空港から上海浦東国際空港へ
【イタリア時間10:00】保安検査/出国審査を通過
搭乗手続きを行った後は、保安検査と出国審査へ進みました。
保安検査と出国審査の間のエリアには、珍しく、免税店や飲食店が立ち並んでいました。
時間に余裕のある方は立ち寄ってもいいかもしれませんが、出国審査後のエリアにも免税店や飲食店はあったため、基本的には保安検査後すぐに出国審査へ向かった方が安心だと思います。
【イタリア時間13:00】ミラノ・マルペンサ空港を出発
保安検査と出国審査を済ませた後は、指定された搭乗ゲートへ向かい、定刻通りに出発しました。

【イタリア時間14:10】機内食〈昼食〉
ミラノ・マルペンサ空港から上海浦東国際空港までの便では、機内食が2回提供されました。
昼食は「鶏肉」と「魚」の2択で、私は鶏肉を選びました。鶏肉は柔らかく、味がしっかりと付いていました。

サイドティッシュは、パン(バター付き)、サラダ、フルーツ(ネクタリン・パイナップル・リンゴ)でした。
イタリア発ということもあり、温かいパンと白くてふわふわのバターが美味しかったです。
【イタリア時間21:10】機内食〈夕食〉
夕食は「パスタ」と「豚肉」の2択で、私はパスタを選びました。定番のトマトソースのペンネでした。

サイドディッシュは、パン(バター付き)・サラダ・ケーキ(マフィンのようなしっとりとしたタイプ)でした。
スプーンやフォークなどのカトラリー類は、バイオプラスチック製品(堆肥化可能なもの)となっており、環境への意識が高い、ヨーロッパらしさを感じました。
上海浦東国際空港でトランジット
【中国時間6:00】上海浦東国際空港に到着
ミラノ・パルペンサ空港を出発してから、約11時間のフライトで、上海浦東国際空港に到着しました。
【中国時間7:00】トランジット審査/保安検査を通過
飛行機を降りた後は、搭乗口で待機していたスタッフの案内にしたがって歩き、トランジット審査へ向かいました。
基本的に必要な書類は、パスポート・乗ってきた飛行機の搭乗券・これから乗る飛行機の搭乗券の3点でした。
さらに、機内預け荷物がある人は、ミラノ・マルペンサ空港で搭乗手続きを行った際に配布された「機内預け荷物に関する同意書(※)」も必要でした。
※トランジットの際に、機内預け荷物の検査を委託することを同意する旨の用紙で、サイン等が必要でした。
往路にはなかった書類なので、経由地によって、少しずつ手続きが異なるのかもしれません。
2024年5月時点では、24時間以内の乗り継ぎで空港も出ない場合は、中国のビザは免除されました。中国に入国して観光をしたい場合は、ビザや臨時入境許可が必要となるため、最新の情報を調べることをおすすめします。
トランジット審査後は、機内持ち込み手荷物の検査がありました。上海浦東国際空港の手荷物検査では、指定されているもの(折り畳み傘など)は、カバンの中から出して検査が必要です。
またトランジット専用のレーンがあるわけではなく、一般のレーンに合流しての検査だったため、時間が掛かりました。
トランジット審査から手荷物の検査まで、トータル1時間掛かりました。飛行機の遅延の可能性も考慮に入れて、乗り継ぎ時間は最低4時間、確保しておくことをおすすめします。
【乗り継ぎ4時間】上海浦東国際空港での過ごし方
私たちは乗り継ぎのため、上海浦東国際空港(PVG)で4時間を過ごしました。上海浦東国際空港は、中国国内で2番目に利用者数が多い空港となっています(2023年時点)。

- Wifiは無料で利用できますが、スマホからパスポート写真の提出が必要です。
※情報規制により、LINEやYoutubeなどのSNS、Googleなどの検索エンジンは閲覧することができません。 - スマホなどを充電できるエリア(USBポート)があります。

- 免税店や飲食店、売店があります。
- 空港内のあらゆる場所に設置してあるウォーターサーバー(常温&お湯)を無料で利用できます。
長時間滞在する予定の方は、個人で楽しめるものを用意しておく(本やゲームを持参する、動画やラジオ音声などを日本でダウンロードしておく)と、さらに充実した時間を過ごせると思います。
上海浦東国際空港から成田国際空港へ
【中国時間10:00】上海浦東国際空港を出発
電光掲示板で搭乗ゲートの番号を確認し、指定の場所へ移動しました。空港内は広く、空港内鉄道での移動が必要となる場合もあるため、早めに確認しましょう!定刻通りに出発しました。

【中国時間11:50】機内食〈昼食〉
上海浦東国際空港から成田国際空港までの便では、機内食が1回提供されました。
昼食は「鶏肉」と「豚肉」の2択で、私は豚肉を選びました。豚肉はほんのり八角の香りがしました。

サイドディッシュは、パン(バター付き)・サラダ・ケーキ(チョコレートムースとココアスポンジ)でした。
【日本時間14:00】成田国際空港に到着
上海浦東国際空港を出発してから、約3時間のフライトで、成田国際空港の第1ターミナルに到着しました。
【日本時間14:50】入国審査を通過/荷物の受け取り
日本への入国審査では、パスポートと税関申告書が必要です。税関申告書はウェブ版もあるため、事前に準備しておくとスムーズです。
まとめ
中国国際航空(Air China)を利用した、成田ーミラノ往復の旅の様子を詳しくご紹介させていただきました。
機内サービスは充実しており、24時間以内の乗り継ぎで空港も出ない場合は、トランジット手続きも簡単なため、安心して利用できると思います。
また時間は掛かってしまいますが、経由便は直行便よりも安価なことが多く、円安の時代に少しでも旅行コストを抑えたいという方にもおすすめです。