2024年5月に、夫婦でイタリア旅行へ行ってきました。本記事では、ガルダ湖の東側に位置する町、マルチェージネのシンボルである「スカリジェロ城」の見どころをご紹介します。
スカリジェロ城は、ガルダ湖の周辺に2カ所(東側のマルチェージネと南側のシルミオーネ)にあります。今回、私たちはマルチェージネにあるスカリジェロ城を訪問しました。
スカリジェロ城(マルチェージネ)とは?
スカリジェロ城の歴史
マルチェージネの公式ホームページによると、スカリジェロ城の起源は、紀元前10世紀まで遡ると言われています。
13世紀中頃〜14世紀末にかけてヴェローナを統治し、要塞の改修を行なったスカラ家の名前を取って「スカリジェロ城」と呼ばれるようになりました。
現在は、マルチェージネの町や自然を一望することができる展望台、歴史やアートに触れる事ができるミュージアムとなっています。
アクセス方法と入場料
スカリジェロ城は、バス停「マルチェージネ」から徒歩5分程度でアクセスすることができます。マルチェージネの町中を通り抜けて、坂を上がった場所に入り口がありました。
予約は不要で、当日に窓口でチケットを購入することができます。2024年5月現在、チケットの料金は、大人1人当たり6ユーロ(約1,020円)でした。
チケットは入口だけでなく、出口でも必要となるため、紛失しないようにご注意ください。ちなみに、トイレは敷地内(出口付近)にありました。
スカリジェロ城の見どころ
町を一望できる展望台
スカリジェロ城の中庭と屋上は、展望スペースとなっており、東側にはマルチェージネの町と標高2,218mのバルド山、西側にはイタリアで最も面積の広い湖であるガルダ湖を望む事ができます。
地上からの眺めもキレイですが、高台から見下ろした景色は壮大で、一段と美しかったです。展望台まで急な階段もありましたが、頑張った甲斐がありました!
スカリジェロ城の屋上にある鐘(1時間ごとに鳴るタイプ)と国旗も風情があり、個人的にはおすすめです。ベストショットが撮れました。
ぜひ様々な角度から、マルチェージネの景色を楽しんでみてくださいね!
ゲーテ像と様々な展示
マルチェージネは、ゲーデ(ドイツ出身の文豪で、代表作は『若きウェルテルの悩み』や『ファウスト』など)が訪れたことで有名です。
ゲーテは幼少期に、父親の影響でイタリアへ憧れを抱き、37歳の頃に長年の夢を叶えてイタリアを旅しました。
スカリジェロ城の中には、ゲーデ像やゲーテの旅行記である『イタリア紀行』などを紹介する展示があり、興味深かったです。
スカリジェロ城には、その他にも様々な展示がありました。マルチェージネの歴史・自然をまとめた常設展や特別展(2024年5月15日〜2024年11月3日は、イラン出身のアーティストによる現代アートの展示)などです。
初めて知る、ガルダ湖の戦いの歴史は勉強になりました。マルチェージネの自然(地殻変動・植物・動物など)を扱った展示は、模型が豊富で体験スペースもあり、五感を通して学ぶことができたので、おもしかったです。
城壁に住むアマツバメ
私たちが訪問した初夏の季節は、スカリジェロ城の上空をヨーロッパアマツバメ(Common Swift)が飛んでいました。
グループで飛んでいる姿は「スクリーミング・パーティー(screaming party)」と呼ばれ、独特の甲高い鳴き声が響きます。
ヨーロッパアマツバメは、スカリジェロ城の小さな穴を住処にしているようで、出入りしている姿も見ることができました。
夏季にスカリジェロ城を訪れる予定のある方は、城壁にもぜひ注目してみてくださいね!
夜は紫にライトアップ
スカリジェロ城は、夜になると美しい紫色にライトアップされます。
ガルダ湖のほとりから眺めると、建物の全容を掴むことができるのでおすすめです。光が水面に反射する様子もキレイでした。
マルチェージネは観光地ということもあり、朝から夜まで、治安は良好だと思います。
ディナーを終えた後、散歩も兼ねて、ライトアップされたスカリジェロ城を眺めに行ってみてはいかがでしょうか?
まとめ
本記事では、マルチェージネのシンボルである「スカリジェロ城」の見どころをご紹介させていただきました。
マルチェージネの街並みや自然など、景色を楽しみたい方にはもちろんのこと、歴史や文化に触れて、学びを深めたい方にもおすすめの場所です。
マルチェージネの観光情報は、以下の記事にもまとめておりますので、よろしければ併せてご覧ください⬇︎
参考文献(タップして開く)
- Malcesine公式ホームページ
THE SCALIGER CASTLE OF MALCESINE
<https://www.visitmalcesine.com/en/the-scaliger-castle-of-malcesine>
(2024年6月14日最終アクセス日)