2024年5月に、夫婦でイタリア旅行へ行ってきました。本記事では、世界遺産の街ヴェローナからマルチェージネ(ガルダ湖)までの行き方を解説します。

ヴェローナからマルチェージネへ行く方法は、主にバスとタクシーの2種類があります。私たちはバスを利用しました。バスの運行ルートやチケットの購入方法が分からず、困っている方のご参考になりましたら幸いです。
マルチェージネ(Malcesine)とは?
マルチェージネ(Malcesine)とは、イタリアで最も面積の広い湖であるガルダ湖の東側にある町です。
イタリア屈指の景勝地であり、ゲーテ(ドイツ出身の文豪で、代表作は『若きウェルテルの悩み』や『ファウスト』など)が訪れたことから、ドイツ人に人気の観光スポットとなっています。
マルチェージネへのアクセス方法
ヴェローナからマルチェージネまで、バスまたはタクシーでアクセスすることができます。
- 料金の比較(安い<高い)
バス<タクシー - 所要時間の比較(早い<遅い)
タクシー<バス
私たちはバス(ATV社)を利用しました。2024年5月現在、ヴェローナからマルチェージネ行きの直行バスは運行されておらず、ガルダ(Garda)で乗り換えが必要でした。
ATV社バスの路線(番号)・時間の検索サイト
<https://www.mycicero.it/atv-vr/TPWebPortal/en>
(例)行きのルート
Verona Stazione FS B2(102000)またはB3(161000)発
Garda Autostazione(164073)乗り継ぎ
Malcesine Autostazione B(164128)着
(例)帰りのルート
Malcesine Autostazione A(164129)発
Garda Autostazione(164073)乗り継ぎ
Verona Stazione Porta Nuova A1(1620001)着
料金の案内ページ(チケットは時間制です)
<https://www.atv.verona.it/tickets/extraurban>
ATV社のバスのチケットは、2024年5月時点で、片道チケット(時間制:2時間以内で4.6ユーロなど)と乗り放題チケット(1日間11ユーロ・3日間22ユーロ・1週間44ユーロ)がありました。
私たちは3日間マルチェージネに滞在しましたが、徒歩・フェリー・ケーブルカーで移動できる範囲で観光したため、バスは行きと帰り分(片道チケット×2)のみ購入しました。
バスのチケットは、窓口・自動券売機・オンライン(アプリ)で購入する事ができます。車内でも購入可能ですが、最終手段です。基本的には、バスに乗車する前に用意しておきます。
私たちはオンライン(アプリ)で電子チケットを購入しました。チケットは時間制となっているため、あらかじめ利用するバスのルートと所要時間を調べた上で、適切な時間のチケットを選択します。
チケットの有効時間内は、バスの乗り降りが自由となっています。他のバスへ乗り継ぐことも可能です。
ATV社のオンラインチケット(アプリ)の案内ページ
<https://www.atv.verona.it/App_Ticketbus_en>
オンライン(アプリ)で購入した電子チケットは、乗車時に「有効化」が必要です。代表者が2名分のチケットをまとめて購入した場合、有効化の作業は2回(チケット1枚ごとに1回ずつ)行います。
有効化の手順は、①アプリを開く、②使用する電子チケットの「Activate(有効化)」画面を開く、③バスの入り口(前方)に掲示してある専用QRコードを読み取るの流れとなっています。
QRコードの掲示場所は、ドアの近く・運転席の横など、車体によって異なっていました。

乗り換え時には、最初のバスで有効化した電子チケット(有効時間内のもの)をバスの運転手さんに提示することで、スムーズに乗車することができました。
《往路》ヴェローナからマルチェージネへ
【7:20頃】バス停「ヴェローナ駅B3」を出発
私たちは、ヴェローナ・ポルタ・ヌオーヴァ駅(Stazione Verona Porta Nuova)の近くにある、バス停「ヴェローナ駅B3(Verona Stazione FS B3)」から出発しました。



ヴェローナ駅前のバスターミナルには、窓口と自動券売機があります。自動券売機は距離を置いて設置してあり、稼働中のものと故障中のものが混在していました。1台目が故障していたら、周りを見渡して、2台目を探しましょう。


ガルダ行きのバスは定刻から10分遅れで到着しました。始発のバスではないため、今回のように遅れることも、時には早く通過することもあると予想されます。時間に余裕を持って、利用されることをおすすめします。

ヴェローナとガルダ間で運行されているバスは、2台分の大きさがある連節バスでした。前方のドアは入り口、中央と後方のドアは出口となっています。
地元の方が多く利用しており、最初は混雑していましたが、終点のガルダまで乗っている人は少なく、終盤は座席に余裕がありました。

今回は終点まで乗車しましたが、途中で下車したい場合は、車内の中に設置してある「降車ボタン」を押します。
電光掲示板(イタリア語のみ・イタリア語と英語の併記など車体によって異なる)はありますが、日本のバスのような車内アナウンスはないため、ご注意ください。
【8:25頃】バス停「ガルダ」で乗り換え
バス停「ヴェローナ駅B3」を出発して、約1時間後にバス停「ガルダ(Garda Autostazione)」に到着しました。

バス停「ガルダ」には窓口と自動券売機があるため、バスのチケットを追加購入することも可能です。

また、バス停「ガルダ」の周りにはカフェがあります。私たちは、乗り換え時間が約30分あったため、バス停の目の前にあるカフェ&バー「Kailua」で軽く食事をしました。

私たちはクロワッサンとコーヒーを注文したのですが、どちらも美味しかったです。クロワッサンは甘さ控えめで、サクサクとした食感をしていました。ラテマキアートは、エスプレッソにミルクがたっぷり注がれており、飲みやすかったです。

食事を終えた頃に、ちょうどバスがやって来ました。ここで1つ教訓となった出来事があります。以下の写真を見ていただきたいのですが、行き先の異なるバスがなんと…同じ483番です。表示の間違いではありません。

私たちはこの事実を知らずに、483番という数字だけを見て、間違えて、違うバスに乗ってしまいました…。バスの進行方向が逆ということに気付き、慌てて次のバス停で降りて、正しいバスに乗ることができました。

ドイツ人のおばさんも同じ間違いをしたようで、お互いに笑いが止まりませんでした笑
行き先が違うのに、なぜ同じ数字なのか…不便極まりないですが、気を引き締めるきっかけになりました。イタリアでバスを利用する際は、番号だけでなく、行き先も必ずセットで確認してくださいね!
【9:40頃】バス停「マルチェージネB」に到着
バス停「ガルダ」を出発して、約40分後にバス停「マルチェージネ(Malcesine)B」に到着しました。

バス停「マルチェージネ」の横にある地下横断歩道を渡り、坂を下ると、マルチェージネの中心街とガルダ湖にアクセスすることができます。

《復路》マルチェージネからヴェローナへ
【8:30頃】バス停「マルチェージネA」を出発
帰りは、バス停「マルチェージネA」から出発しました。往路で下車したバス停「マルチェージネB」から道路を挟んで向かい側にあります。

窓口や自動券売機は、バス停「マルチェージネB」にあるため、ご注意ください。時間に余裕を持って、利用されることをおすすめします。

ガルダ行きのバスは定刻から10分遅れで到着しました。道路は混雑しておらず、車内も空いていたため、不思議に思っていましたが、すぐに運転手のノロノロ運転が原因だと分かりました…。


このままノロノロ運転が続くと「ガルダでの乗り換えは間に合わないだろう」と半ば諦めていましたが、急にスピードが上がり、なんとか乗継便に間に合いました。
【9:20頃】バス停「ガルダ」で乗り換え
バス停「マルチェージネA」を出発して、約50分後にバス停「ガルダ」に到着しました。すでにヴェローナ行きの乗継便は到着しており、日帰りでヴェローナへ向かう観光客でいっぱいでした。

多くの観光客がヴェローナの中心街で下車します。私たちのように、手前のヴェローナ駅で下車する方は、降車ボタンの押し忘れにご注意ください。

【10:30頃】バス停「ヴェローナ駅A1」に到着
バス停「ガルダ」を出発して、約1時間後にバス停「ヴェローナ駅A1(Verona Stazione Porta Nuova A1)」に到着しました。

まとめ
本記事では、バスを利用して、ヴェローナからマルチェージネ(ガルダ湖)へ移動する方法を解説させていただきました。
バスのチケットの購入方法など、日本との違いに戸惑われる方も多いと思います。本記事を通して、疑問が解決されましたら幸いです。