【ヨルダン】ワディラム②砂漠1日ツアー|料金&内容を詳しく解説

アカバ
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2025年9月に夫婦でヨルダン旅行へ行ってきました。本記事では、ワディラム保護区に滞在した時(2日目)の様子をご紹介します。

本記事に記載する金額は、2025年9月時点の為替レートである、1ヨルダンディナール=200円で計算しています。

この記事を書いた人
荒川侑子

国際関係学科を卒業。前職では、海外の農業について情報収集やレポート執筆を行う。20カ国以上を旅した経験を生かして当サイトを開設。

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ワディラム保護区|キャンプ体験&砂漠ツアー

ワディラム保護区(Wadi Rum Protected Area)は、ヨルダン南部に広がる砂漠地帯です。2011年に世界遺産に登録されました。

今回、私たちはワディラム保護区のキャンプ体験と砂漠ツアーに申し込みました。セットでおすすめですが、片方の体験も可能です。

キャンプ体験
遊牧民ベドウィンのテント生活を体験できます。伝統料理や星空も楽しめます。
砂漠ツアー
ワディラム保護区内の名所を巡るツアーです。半日/1日ツアーなどがあります。

まずキャンプ場のテントを予約しました。その後、キャンプ場のオーナー兼ガイドさんに連絡して、砂漠ツアーとタクシーを予約しました。

予約内容料金メモ
キャンプ場
(テント)
230ディナール
(約6,000円)
夕食と朝食を含む。キャンプ場⇄ビジターセンターの往復送迎あり。
1日砂漠ツアー1人40ディナール
(約8,000円)
昼食はオプションで、別途1人10ディナール(約2,000円)。
空港タクシー1台37ディナール
(約7,400円)
アカバ・キング・フセイン国際空港→ビジターセンターの片道料金。
※2025年9月時点の情報です。

料金はすべて現地払い(現金)でした。宿泊&ツアー料金はまとめてガイドさんに、タクシー料金は運転手さんにお支払いしました。

私たちが利用したキャンプ場はこちら
Wadi Rum Sand Delight Camp
<https://www.booking.com/hotel/jo/wadi-rum1-safari-camp-wadi-rum-village.ja.html>
※英語でのチャットや会話に抵抗がない方におすすめです。

2日目

【7:15】共用ラウンジで朝食

昨夜と同じ共用ラウンジで食事をとりました。大きな窓から日が差し込み、明るくて気持ちのよい朝でした。

共用ラウンジ

朝食はビュフェ形式で、好きなものを選んで、自由に食べることができました。料金は宿泊費の中に含まれていました。

朝食ビュッフェ

私はピタパン・トマト煮込み・ゆで卵・ヨーグルト・紅茶などを選びました。特にトマト煮込みが美味しかったです。

朝食ビュッフェで選んだもの

【8:30】砂漠ツアー開始

砂漠ツアーは、ワディラム保護区内の名所を巡るアクティビティです。私たちは1日ツアーに申し込み、合計10カ所を見て回りました。

各スポットに休憩所があり、温かい紅茶が無料で提供されました。昼食はオプションで、私たちは前日に申し込みました。

ワディラム保護区の地図

トイレ事情ですが、ツアー中は青空トイレになります。出発前に、宿泊先で必ず済ませましょう。

服装は、岩山や砂丘を登りやすいパンツスタイルがおすすめです。履き慣れた靴で参加しましょう。

持参して役立ったもの
運動靴(スニーカーまたは登山靴)・帽子・サングラス・日焼け止めなど

最後に移動手段ですが、私たちはラクダではなく4WDを選びました。荷台に設置された席に座って移動します。

4WDでの砂漠ツアー
荷台の様子

道中は激しく揺れて、風も強く当たりました。帽子などが飛ばされないように注意しながら、周りの景色を楽しみました。

【8:45】名所①ロレンスの泉

最初に訪れたのは、ロレンスの泉(Lawrence’s Spring)です。ロレンスが水浴びをしたと言われる場所になります。

トーマス・エドワード・ロレンス

アラブの反乱(オスマン帝国からの独立運動)を支援したイギリス軍人です。ワディラム砂漠は拠点の一つでした。

本人の回想録『智恵の七柱』やロレンスの半生をフィクションも交えて描いた映画「アラビアのロレンス」が有名です。

ロレンスの泉

名前の通り、岩山の中腹に湧水スポットがありました。こちらの岩山は登れるため、近くまで見に行くことができました!

湧水の位置

岩山を登るにあたって、ガイドさんのサポートや道具(ヘルメットや鎖場など)はなく、完全に自己責任になります。

地上から湧水スポットまでホースがのびており、道しるべになりました。私たちの所要時間(往復)は約35分でした。

岩山を登る様子

ゴツゴツとした岩を進むのは、大変であると同時に楽しくて達成感もありました!ゴール地点からは美しい景色が見えました。

湧水スポットから見下ろした景色

湧水は小さな水たまりとなっており、穏やかに流れていました。飲むのは避けた方がよさそうです。

湧水

岩山を降りると、湧水の貯水槽がありました。現在も生活用水や家畜用水として利用されており、重要な水源となっています。

ラクダの水飲み場
周辺で待機していたラクダ

次の名所へ向かう前に、休憩所で紅茶(無料)をいただきました。紅茶が注がれたグラスはとても熱いため、お気をつけください。

チップは任意です。休憩所に寄るたびに渡すのも大変なので、私たちはまとめて1回(1ディナール:約200円)にしました。

ロレンスの泉の休憩所

【9:45】名所②赤い砂丘

続いて訪れたのは、赤い砂丘(Red Sand Dune)です。砂丘が赤く見えるのは、酸化鉄が含まれるためです。

赤い砂丘

写真では小さく見えますが、実際はより大きく感じられました。砂はサラサラで粒子が細かかったです。10時頃は触れる温度でした。

赤い砂

こちらの砂丘は頂上まで登ることができます。急斜面かつ砂に足をとられて、苦労しつつも楽しかったです!

靴の中に砂が入るため、裸足やサンダルで歩きたくなる方もいらっしゃると思いますが、やけどの恐れがあるためご注意ください。

砂丘を登る様子

砂丘を降りた後、休憩所でお土産の紹介がありました。香りものなどを試すことができましたが、値段は聞いていないため不明です。

(左)アンバームスクの固形香水(右)ムスクの香水

【10:10】名所③カザリ峡谷

続いて訪れたのは、カザリ峡谷(Khazali Canyon)です。峡谷の日陰は、ナバテアやアラブの商人たちの休憩スポットでした。

ナバテア王国
紀元前2世紀頃にペトラを中心として栄えた王国です。アジア・アフリカと地中海を結ぶ交易により富を築きました。

カザリ峡谷

近づいてふもとから見上げると、まずは圧倒的な高さに驚きました!また日陰に入ると、昼間でも涼しくて癒されました。

峡谷内の通路

カザリ峡谷の壁面には、ペトログリフ(古代の絵)やクーフィー体(アラビア語の最古の書体)などが刻まれています。

入口の案内板
壁面の彫刻

私たちのガイドさんは同行しないタイプだったため、文字などの詳しい意味は分かりませんでしたが、興味深かったです。

【10:50】名所④小さな橋

続いて訪れたのは、小さな橋(Little Bridge)です。ワディラム砂漠にある有名な橋(3カ所)のうち、最も低い場所にあります。

小さな橋

小さな橋は地上から約7メートルの高さにあり、登ることができます。頂上までの道のりは、一部マーカーで示されていました。

岩を登るにあたって、ガイドさんのサポートや道具(ヘルメットや鎖場など)はなく、完全に自己責任になります。

(左)道を示すマーカー(右)頂上から見た橋

頂上には広いスペースもありましたが、橋の幅はとても狭かったです。無理のない範囲で少しずつ近づきましょう。

私自身はこれまで高所恐怖症と思っていませんでしたが、風が吹いていたのも相まって、橋の上に立ってみると怖く感じました…!

橋の上で記念撮影

写真を撮る際は、座ってみることも一つの方法です。個人的には恐怖感が和らぎました。十分に気をつけて楽しんでくださいね!

岩を降りた後は、休憩所で紅茶(無料)をいただきました。緊張感から解放されて、ホッと一息つくことができました。

小さな橋の休憩所

【11:45】名所⑤ロレンスの家

続いて訪れたのは、ロレンスの家(Lawrence’s House)です。ロレンスが寝泊まりしたと言われる場所になります。

ロレンスの家

元々はナバテア人の建造物があり、商人たちの休憩所(中継地)として使用されたそうです。名前の由来よりも古い歴史があります。

歴史と伝説がある場所

【12:10】昼食

12時過ぎにお昼休憩をとりました。ツアー中の昼食はオプションになります。私たちは前日に申し込みました。

日陰がある場所でお昼休憩

メインのトマト煮込みは、ガイドさんがその場で調理してくれました!熱々で美味しかったです。

昼食(オプション)

昼食メニュー
トマト煮込み・フムス・クリームチーズ・ツナ・ピタパン・デーツクッキー・紅茶・ペットボトルの水

食事の量は人数分以上ありました。汁物は残すわけにもいかず(ガイドさんからも促されて)、お腹がパンパンになりました。

振り返ってみると、クッキーはその場で食べずに持ち帰ったり、飲み物は控えめにしたらよかったなと思いました。

食事を終えた後は、1時間程お昼寝休憩がありました。時おり聞こえてくる、鳥のさえずりを楽しみながら横になりました。

ヨルダンの国鳥サバクマシコ

【15:00】名所⑥キノコ岩

昼食後に訪れたのは、キノコ岩(Mashroom Rock)です。名前の通り、キノコの形にそっくりで驚きました!

キノコ岩

地層の硬さの違いで形成された自然の産物です。角度によってはキノコに見えないため、お気をつけください。

上部は硬い地層・下部は柔らかい地層

形は異なりますが、トルコのカッパドキアにもキノコ岩があったことを思い出しました。世界中にあっておもしろいですね!

【15:15】名所⑦ブルダ橋&渓谷散策

続いて訪れたのは、ブルダ橋(Burdah Bridge)です。ワディラム砂漠にある有名な橋(3カ所)のうち、最も高い場所にあります。

ブルダ橋

ブルダ橋は地上から約80メートルの高さにあります。本ツアーでは遠くから眺めるだけでしたが、私たちにとっては十分でした。

ブルダ橋に特化したツアーに申し込むと、片道約3時間かけて登ることができます。興味のある方はぜひご検討ください。

ブルダ橋がある岩山

その後、近くにある渓谷のトレッキングを楽しみました。ブルダ橋が見える東側の入口からスタートしました。

渓谷トレッキング

途中で引き返して、往復20分ほど歩きました。ツアー終盤で疲れもありましたが、日陰は涼しくて気持ちよかったです。

折り返し地点

【16:05】名所⑧アブカシャバ渓谷

続いて訪れたのは、アブカシャバ渓谷(Abu Khashaba Canyon)です。私たちは渓谷の出入口にある砂丘で過ごしました。

午前中の赤い砂丘よりもさらに傾斜が急でした!板の用意がある場合は、サンドボードが楽しめます。

アブカシャバ渓谷の出入口にある砂丘

私たちは体験できず残念でしたが、砂丘の上から美しい景色が楽しめたため、頑張って登ってよかったです!

砂丘の上からの景色

【16:30】名所⑩ウムフルス橋

最後に訪れたのは、ウムフルス橋(Um Frouth Rock Bridge)です。ワディラム砂漠にある有名な橋(3カ所)の中で最も人気があります。

ウムフルス橋

ウムフルス橋は地上から約15メートルの高さにあり、登ることができます。岩の一部には、観光客用の足場がありました。

岩を登るにあたって、ガイドさんのサポートや道具(ヘルメットや鎖場など)はなく、完全に自己責任になります。

ウムフルス橋の足場

私たちは怖く感じたため、橋の上には立たず、近くで写真を撮りました。無理をせず、地上で撮影するのもおすすめです。

頂上で記念撮影

帰りは足場が見えづらくなったため十分にお気をつけください。座った姿勢でゆっくりと進みました。

岩を降りる様子

岩を降りた後は、休憩所で紅茶(無料)をいただきました。滑落することなく、無事に終えることができて安心しました。

ウムフルス橋の休憩所

【17:10】砂漠ツアー終了

砂漠ツアーを終えて、キャンプ場に戻ってきました。夕食まで時間があったため、シャワーを浴びるなどして過ごしました。

Wadi Rum Sand Delight Camp

【20:00】共用ラウンジで夕食

20時頃に夕食のアナウンスがあり、共有ラウンジに集まりました。料金は宿泊費の中に含まれています。

今夜のメインは、遊牧民ベドウィンの伝統料理であるザルブでした。お肉や野菜を蒸し焼きにした料理です。

伝統料理ザルブ

今回は鶏肉が使われていました。野菜はジャガイモやズッキーニなどがあり、柔らかくて美味しかったです。

夕食ビュッフェで選んだもの

まとめ

本記事では、世界遺産ワディラム保護区に滞在した時(2日目)の様子をご紹介させていただきました。

広大な砂漠を個人で巡るのは難しいと考え、現地のツアーに参加した結果、効率的かつ存分に観光を楽しむことができました。

1日目および3日目の様子は、関連記事からご覧ください。私たちの経験がご参考になりましたら幸いです。

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