2024年5月に、夫婦でイタリア旅行へ行ってきました。本記事では、ヴェネツィアにある観光スポットを厳選して9カ所ご紹介します。

私たちが実際に訪れた、ヴェネツィアの観光地をご紹介します。ヴェネツィアならではの歴史や文化に触れてみたいという方におすすめです!
ヴェネツィア観光スポット9選
私たちはヴェネツィア滞在中に、以下の9か所の観光地を巡りました。

これから各観光地の概要を地区(エリア)ごとにご紹介します。
サン・マルコ地区
サン・マルコ広場
サン・マルコ広場は、ヴェネツィア共和国(建国697年〜崩壊1797年)において、政治や経済の要となった場所です。
サン・マルコ広場の周りには、サン・マルコ大聖堂(寺院)や鐘楼など、歴史的な建物が多くあり、現在はヴェネツィア観光の中心地となっています。

フランス皇帝であったナポレオンは、ヴェネツィアに侵攻した際、サン・マルコ広場を「世界で最も美しい広場」と称賛したと言われています。
実際に、サン・マルコ広場を訪れると、想像以上の広さと美しさに圧倒されました!ヴェネツィアでお気に入りの場所の一つになりました。
《アクセス方法》
サン・マルコ広場は、ヴェネツィア・サンタ・ルチア駅から水上バスまたは徒歩でアクセスすることができます。所要時間は30分程度です。
サン・マルコ大聖堂(寺院)
サン・マルコ大聖堂(寺院)は、新約聖書『マルコによる福音書』の著者である聖マルコを祀るために建設されました。

外壁には、エジプトから聖マルコの遺体が運ばれる(盗み出される)様子などが描かれており、注目したいポイントの一つです。

サン・マルコ大聖堂(寺院)は、ドーム型の屋根と金地のモザイク画による装飾を特徴とする、ビザンティン建築となっています。
中に入ると、黄金に輝く、数々のモザイク画に圧倒されました!旧約聖書や新約聖書の物語などが表現されており、興味深かったです。

《アクセス方法》
サン・マルコ大聖堂(寺院)は、ヴェネツィア・サンタ・ルチア駅から水上バスまたは徒歩でアクセスすることができます。所要時間は30分程度です。
<参考記事>サン・マルコ大聖堂(寺院)の詳細はこちら
▶︎【イタリア旅行記】有料化!サン・マルコ大聖堂(寺院)の見どころ|ヴェネツィア
サン・マルコ鐘楼
サン・マルコ鐘楼は、ヴェネツィアで最も高い建物です。かつては、航海の安全を守る灯台として機能していました。
先端には、大天使ガブリエル(聖母マリアにイエス・キリストの誕生を告げた神に仕える存在)の回転する像が設置してあります。

現在は、展望台(高さ約98.6メートル)となっており、頂上からヴェネツィアの街並みやラグーンを眺めることができます。
ヴェネツィアの美しい景色を360度見渡すことができて、貴重な体験になりました。ヴェネツィアで外せない観光スポットの一つだと思います!

《アクセス方法》
サン・マルコ鐘楼は、ヴェネツィア・サンタ・ルチア駅から水上バスまたは徒歩でアクセスすることができます。所要時間は30分程度です。
<参考記事>サン・マルコ鐘楼の詳細はこちら
▶︎【イタリア旅行記】ヴェネツィアの市街地とラグーンを見渡せるサン・マルコ鐘楼へ
カフェ・フローリアン
カフェ・フローリアンは、1720年に創業された老舗カフェです。300年以上の歴史があり、世界最古のカフェとして知られています。

カフェの定番メニューであるカフェラテ(エスプレッソにミルクを加えた飲み物)は、カフェ・フローリアンが発祥と言われています。

当初はシンプルな内装のカフェだったそうですが、19世紀半ばに修復および改装工事が行われて、現在の形になりました。
ネオ・バロック様式の豪華絢爛な装飾や左右対称のデザインを特徴とした内装は、まるで美術館のような美しい空間でした。

《アクセス方法》
カフェ・フローリアンは、ヴェネツィア・サンタ・ルチア駅から水上バスまたは徒歩でアクセスすることができます。所要時間は30分程度です。
<参考記事>カフェ・フローリアンの詳細はこちら
▶︎【イタリア旅行記】豪華絢爛!世界最古のカフェ・フローリアンへ|ヴェネツィア
ため息橋
ため息橋は、ドゥカーレ宮殿(ヴェネツィア共和国の総督邸かつ政庁)にある尋問室と監獄を結ぶ橋です。
ため息という名前は、橋を渡って監獄へ向かう際に、小さな窓からヴェネツィアの景色を垣間見た、囚人のため息に由来すると言われています。

地元での言い伝えにより、恋人たちの聖地(日没の瞬間にため息橋の下でキスをすると永遠に結ばれる)としても知られています。
自由自在な意味付けには驚きましたが、監獄へ続く橋であることを忘れてしまいそうな、美しい白い大理石の橋でした!
《アクセス方法》
ため息橋は、ヴェネツィア・サンタ・ルチア駅から水上バスまたは徒歩でアクセスすることができます。所要時間は30分程度です。
リアルト橋
リアルト橋は、ヴェネツィアの大運河(カナル・グランデ)に架かる橋の一つです。橋の幅は広く、中央には雑貨店などの商店が立ち並びます。

リアルト橋の上からは、運河沿いにあるレストランやコンドラが行き来する様子など、ヴェネツィアらしい景色を眺めることができました。

リアルト橋を背景にして、地上から見た景色も美しかったです。天気や時間帯によっても、見える景色は異なると思います。

ヴェネツィアの中心地から近い場所にあるため、繰り返し訪れて、ぜひ様々な景色を楽しんでみてくださいね!
《アクセス方法》
リアルト橋は、ヴェネツィア・サンタ・ルチア駅から水上バスまたは徒歩でアクセスすることができます。所要時間は15〜20分程度です。
アカデミア橋
アカデミア橋は、ヴェネツィアの大運河(カナル・グランデ)に架かる橋の一つです。石造りの橋が多い中、アカデミア橋は木造となっています。

アカデミア橋から見える景色は、ヴェネツィアで最も有名な景色の一つです。エメラルドグリーンの運河の先に、サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂が見えます。

人気の撮影スポットですが、サン・マルコ広場がある中心地から、徒歩10分程度離れた場所にあるため、比較的落ち着いていました。
街中の散策やアカデミア美術館(14〜18世紀のヴェネツィア絵画を展示する美術館)の見学を兼ねて、訪れてみてはいかがでしょうか?
《アクセス方法》
アカデミア橋は、ヴェネツィア・サンタ・ルチア駅から水上バスまたは徒歩でアクセスすることができます。所要時間は25分程度です。
カステッロ地区
ヴェネツィア文房具店「SCRIBA」
文房具店「SCRIBA」では、ヴェネツィアングラス製の文房具やイタリアの伝統工芸品であるマーブル紙などの取り扱いがあります。
ヴェネツィアの文房具店はいくつか巡りましたが、こちらの店舗は品揃えが豊富で、ハンドメイド品(1点もの)もありました。

ヴェネツィアングラス製の文房具(ガラスペンやシーリングスタンプのハンドルなど)は色鮮やかで、透明感があり、とても美しかったです。


マーブル紙はノートやレターセット、ラッピングペーパーなどがありました。お気に入りの1点を探す時間がとても楽しかったです。


スタッフの方は親切で、じっくりと吟味することができました。文房具好きの方にとっては、たまらない場所だと思います!
《アクセス方法》
文房具店「SCRIBA」は、ヴェネツィア・サンタ・ルチア駅から水上バスまたは徒歩でアクセスすることができます。所要時間は20〜30分程度です。
ドルソドゥーロ地区
バンクシーの壁画「移民の子ども」
ヴェネツィアのドルソドゥーロ地区には、バンクシー(イギリス出身の覆面ストリートアーティスト)の壁画があります。

作品名は「移民の子ども(Migrant Child)」です。救命胴衣を身に付けて、発煙筒を掲げる子どもの姿が描かれています。

2024年5月時点では、色がだいぶ落ちているように感じました。2019年5月に描かれて、その後、風化や劣化が進んでいることが分かりました。
バンクシーの行っている(公共施設に無許可で描く)活動は違法ですが、社会問題へのメッセージ性が強く、世界中から注目を集めています。
《アクセス方法》
バンクシーの壁画「移民の子ども」は、ヴェネツィア・サンタ・ルチア駅から水上バスまたは徒歩でアクセスすることができます。所要時間は15分程度です。
まとめ
本記事では、私たちが実際に巡った、水の都ヴェネツィアにある観光スポットを9カ所、厳選してご紹介させていただきました。
ヴェネツィアならではの歴史や文化を感じられる場所で、新しい学びや気付きがありました。
徒歩や公共交通機関を利用して気軽にアクセスできるため、ヴェネツィア滞在中にぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?