【エジプト旅行記】内部まで見学!ギザの三大ピラミッド|入場料&見どころ

カイロ・ギザ
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2025年1月に、夫婦でエジプト旅行へ行ってきました。本記事では、エジプトの代表的な観光スポットである、ギザの三大ピラミッドの入場料や見どころなどを解説します。

荒川侑子
荒川侑子

ギザは地盤が強く、ピラミッド建設に最適な場所として選ばれました。約4500年前に建設されて、現在も残っているという奇跡に、驚きを隠せませんでした!

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ギザの三大ピラミッドとは?

ギザの三大ピラミッドの概要

ギザの三大ピラミッドとは、古王国時代(紀元前2500年代)に建設された、第4王朝(クフ王・カフラー王・メンカウラー王)の王墓の総称です。

クフ王のピラミッドが最も大きく、次いでカフラー王のピラミッド、メンカウラー王のピラミッドとなっています。

ギザの三大ピラミッド
右からクフ王・カフラー王・メンカウラー王のピラミッド

様々な説がありますが、ピラミッド建設は国家プロジェクトであり、労働者には衣食住が保障されていたという考えが有力です。

ピラミッドの建設方法については、保存状態が良好(内部の構造が見えない状態)であることから調査が難しく、多くが謎に包まれています。

アクセス方法と入場料

ギザの三大ピラミッドは、カイロ国際空港からタクシー(Uber)でアクセスすることができます。所要時間は約1時間です。

入口は「北側ゲート(クフ王のピラミッドの近く)」と「東側ゲート(大スフィンクスの近く)」の2カ所にあります。

私たちはギザ市内のホテルに宿泊して、徒歩で東側ゲート(大スフィンクスの近く)へ向かいました。

公式ホームページには、営業時間7:00〜17:00と記載されていましたが、私たちが訪れた日は7:00になってもオープンしませんでした。

戸惑いましたが、エジプトタイムを尊重して、根気強く待ちました。7:20になると建物の扉が開き、無事に入場することができました。

入場手続きは、手荷物検査→チケットの確認の順番で進みました。早朝は観光客が少なくスムーズでしたが、お昼になると大混雑していました。

東側ゲート(6:50の様子)
入口は左側の建物、出口は右側のゲート
東側ゲート(10:00の様子)
エジプト国内からの観光客が多くいる印象を受けました。
子どもたちからの挨拶には快く応じたいですが、
写真撮影(=金銭の要求)にはご注意ください。

ギザの三大ピラミッドの入場チケットは、窓口またはオンラインで購入することができます。

東側ゲート(大スフィンクスの近く)のチケット売り場は、ゲートの隣にある小道を進んだ場所にありました。

東側ゲートのチケット売り場
チケットの料金表(2025年1月時点)

ご参考までに、私たちはオンラインでチケットを購入しました。窓口に並ぶ必要がなく、時間の節約に繋がりました。

ギザの三大ピラミッド
オンラインチケットの購入はこちら
<https://egymonuments.com/details/Pyramids>

留意点ですが、ピラミッドの内部を見学したい場合は、入場チケットに加えて、追加チケットも必要です。忘れずに準備しましょう。

チケットの種類料金(ご参考)私たちの場合
入場チケット
(必須)
700エジプトポンド
(約2,100円)
○オンライン購入
クフ王のピラミッド内部
(オプション)
1,500エジプトポンド
(約4,500円)
○オンライン購入
カフラー王のピラミッド内部
(オプション)
閉鎖中
メンカウラー王のピラミッド内部
(オプション)
280エジプトポンド
(約840円)
メレスアンク3世の墓
(オプション)
200エジプトポンド
(約600円)
労働者の墓
(オプション)
700エジプトポンド
(約2,100円)
※2025年1月時点の情報です。1エジプトポンド=3円で計算しています。

ピラミッドエリアの見どころ

ギザの三大ピラミッドの回り方は自由です。私たちは混雑を避けたかったため、最初にクフ王のピラミッド内部を見学しました。

その後、カフラー王やメンカウラー王のピラミッドを見学しました。ご参考までに、私たちの滞在時間は約3時間でした。

東側ゲートからの景色

ピラミッドの敷地内は広く、たくさん歩くことになるため、履き慣れた靴で訪れることをおすすめします。

荒川侑子
荒川侑子

距離が離れているように感じられますが、各ピラミッド間は徒歩5〜10分程度で移動できますよ!

また、道中に馬車(フェラーリ)やラクダ乗りの勧誘を多く受けました。料金は交渉制です。必要ない方はきちんと断りましょう。

可愛いラクダ

大スフィンクス

東側ゲートから入場した場合、最初に見えるのは、人間の顔とライオンの体をあわせ持つ「大スフィンクス」です。

大スフィンクス

カフラー王の命により、ピラミッドと同時期に作られたと推定されています。当時は崇拝されることなく、未完成のまま放置されました。

一枚の石灰岩を彫り出して作られた大スフィンクス

大スフィンクスが建造された目的についても、未だに解明されていませんが、太陽信仰と深い関わりがあったと考えられています。

東から昇る太陽と大スフィンクス

クフ王のピラミッド

ギザの三大ピラミッドの中で、最初に建設されたのは「クフ王のピラミッド」です。現存するピラミッドのうち、世界最大の規模を誇ります。

東側ゲートからアクセスした場合、道なりに進むと、クフ王のピラミッドの南側に行き当たります。間近で見る、石材の大きさと数に驚きました!

クフ王のピラミッド(南側)

南側には、太陽の船(クフ王の副葬品である世界最古の木造船。太陽神ラーと共に天空と冥界を行き来する)が納められていた場所もありました。

太陽の船(2隻)が納められていた場所

クフ王のピラミッドの入口は北側にあります。正規の入口は切妻きりづま型(山型)です。右下にある盗掘口は現在、観光客用の入口となっています。

クフ王のピラミッド(北側)

クフ王のピラミッドには3つの部屋があり、追加チケットを購入すると、クフ王の埋葬場所とされる「王の間」を見学することができます。

ピラミッド内部は、スマホでの写真撮影が可能でした(2025年1月時点)。フラッシュ撮影、動画撮影、カメラの持ち込みは不可でした。

ピラミッド内部の注意事項(2025年1月時点)

私たちは冬に訪れましたが、ピラミッド内部の温度は高く、体を動かしていると、半袖になれるほど暑くなりました。

入口付近(盗掘口)の石材は、加熱とお酢による分解で掘り進められており、大人2人がすれ違うのに十分な広さがありました。

入口付近(盗掘口)の様子

その後、王の間へ繋がる上昇通路は狭く、中腰でかがみながら進みました。閉所が怖いと感じた場合は、無理せず引き返した方がいいと思います。

急傾斜を歩いている最中は興奮しており、疲れを感じませんでしたが、普段使わない筋肉を酷使して、翌日には太ももが筋肉痛になりました…!

上昇通路の様子

上昇通路を抜けると、天井の高い大回廊に出ました。王の間の手間には、盗掘者を阻むために設置された、重厚な落とし戸があり怖かったです。

王の間へ続く大回廊と落とし戸

私たちは約10分かけて王の間に到着しました。ミイラは未発見ですが、赤色花崗岩の石棺せっかんが配置されており、クフ王の埋葬場所と考えられます。

王の間の石棺

エジプト考古学を予習した上で、ピラミッド内部へ臨み、学んだ内容を実際に目にした時の感動はひとしおでした!

料金の高さで躊躇する方も多くいらっしゃると思いますが、紀元前にタイムスリップできる、一生に一度の体験をぜひ味わっていただきたいです。

カフラー王のピラミッド

ギザの三大ピラミッドの中で、2番目に建設されたのは「カフラー王のピラミッド」です。カフラー王は、クフ王の息子にあたります。

カフラー王のピラミッド

カフラー王のピラミッドは保存状態が良好であり、石灰岩から作られた、白い化粧板(ピラミッドの表面を覆っていた石)が一部残っています。

頂上部に残っている白い化粧板

下層部はかつて、赤色花崗岩から作られた化粧板で覆われていたそうです。ピラミッドの周りには、赤色花崗岩の石材が多く転がっていました。

赤色花崗岩の石材

メンカウラー王のピラミッド

ギザの三大ピラミッドの中で、3番目に建設されたのは「メンカウラー王のピラミッド」です。メンカウラー王は、カフラー王の息子になります。

メンカウラー王のピラミッド

クフ王・カフラー王と比較すると、メンカウラー王のピラミッドは小規模であり、王権が弱体化したことが分かります。

ギザの三大ピラミッド
左からメンカウラー王・カフラー王・クフ王のピラミッド

ピラミッドの北側にある窪みは、破壊行為の跡ですが、内部構造を知る手がかりとなっています。下層部に残る美しい化粧板も必見です。

メンカウラー王のピラミッド(北側)

おすすめ絶景ポイント

最後にピラミッドエリアで、人気の写真撮影スポットをご紹介します。メンカウラー王のピラミッドから、南西に位置する砂漠エリアです。

馬車(フェラーリ)やラクダ乗りの客引きで「砂漠エリアは歩いてはいけない」と嘘をつかれることもありましたが、徒歩でもアクセス可能です。

砂漠エリア

砂漠エリアからピラミッド方面を見渡すと、ギザの三大ピラミッドがキレイに並んで見えます!時間に余裕のある方はぜひ行ってみてくださいね。

砂漠エリアから見たギザの三大ピラミッド

まとめ

本記事では、私たちが約3時間かけて、ギザの三大ピラミッドを見学した時の様子をご紹介させていただきました。

早朝の時間帯は観光客が少なく、最も混雑するクフ王のピラミッド内部も、じっくり見学することができました。

古代エジプトの王権・ピラミッドを建設する技術・死生観など、肌で感じて学ぶ体験はとても貴重なものでした。

参考文献(タップして開く)
  1. 河江肖剰(2023)『古代エジプトの教科書』ナツメ社

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