株式会社KMJ(こんまり®︎メディアジャパン)公認、こんまり®︎流片付けコンサルタントの荒川侑子です。
2023年1月末から、欧米メディアや日本で話題になっている、こんまりこと近藤麻理恵さんが「片付けを諦めた」報道の真相を解説します。
こんまりさんの影響力
こんまりさんは中学生の頃から本格的に片付けの研究を始め、独自の片付け法を編み出しました。
この片付け法についてまとめられた著書『人生がときめく片付けの魔法』は、世界40カ国以上で翻訳出版され、発行部数は1400万部(2023年3月現在)を超える、世界的大ベストセラーとなりました。

特に、アメリカでは「片付ける」という意味として、「KONDO」という単語が使われるほど社会現象となっています。こんまりさんは、世界の片付けのカリスマといえる存在です。
海外での報道(Washington Post)

このように世界でも有名な、片付けの専門家であるこんまりさんが「片付けを諦めた」と10以上の欧米メディアで報道されました。
しかし、内容をよく確認すると、こんまりさんは3人のお子さんの育児で忙しいため、今は独身時代のように「完璧に片付ける自分を諦めた」とのことでした。
私は、元々片付けをなりわいとしている立場なので、独身時代は家をきちんと片付けていることが当たり前でした。しかし、子どもを産んだ後は体力的にも時間的にも、余裕が全くなくなってしまいました。子どもがいると、どうしてもとはいえ、片付きません。散らかってしまう時間が長くなります。今は、子どもたちと一緒に、家で楽しく過ごす時間を優先しています。
アメリカの大手新聞社であるワシントン・ポスト紙(The Washington Post「Opinion | We could all learn from Marie Kondo’s untidy pivot」)のライターは、この発言を受けて、以下のように述べています。

「子どもたちとの時間を優先するため、片付けの優先順位を変えた、今回の近藤氏の発言に共感します。彼女も私たちと同じように、上手くいくよう、努力しているのです。」
また、こんまりさんの発言に賛否両論があることに対しては、以下のように述べています。

「新しいライフスタイルの第一人者が登場し、新しいアプローチを提案するたびに、それに対して自分自身はどのように感じるのか、自問自答する必要があるのではないでしょうか。採用するか否かはあなたの自由です。しかし、どのような選択をするとしても、少なくともこれだけは忘れないでください。あなたがいなくなったら、誰かがあなたのモノを片付けないといけないのです(母親が亡くなって、娘である自分が代わりに片付けた経験からの発言)。」
私自身もこの意見に賛同します。コメントを見ると、子どもがいてなかなか片付けられないので「共感します」という感想もあれば、子どもがいてもこんまりさんのことを信じて「今まで頑張ってきたのに…」という感想もあります。
どの立場であっても「いつかは自分で/誰かが代わりに片付けないといけない」のは一緒です。
子育てで手一杯な方は、今は子育てを楽しんで、余裕ができたら片付けたらいいですし、片付いたお家で子育てを楽しみたい方は、片付けも同時に進めたらいいですし、あなたのしっくりくる考え方を取り入れていただければ幸いです。
日本での報道(Yahooニュース・めざまし8)
海外での報道や反響を受けて、日本の「Yahooニュース」や「めざまし8」でも取り上げられました。
私のインスタグラムのストーリーズでご紹介した内容(速報)です⬇︎


こんまりさんは、めざまし8でのインタビューで「完璧に片付いていることが大切なのではなく、家族と幸せに過ごすことが目的なので、散らかっていてイライラするよりは、ちょっと散らかっていても、子ども達と一緒に遊ぶなどして過ごす時間が、今の自分にとっては大切なんだなと、明るく前向きに捉え直しています」と答えました。
そして、子育て中のお父さんお母さんへ「片付けができなくても、落ち込まずに一緒に頑張りましょう」とエールを送りました。
まとめ:こんまりさんは子育てを楽しむために、完璧な片付けを手放した!
2023年1月末から、欧米メディアや日本で話題になっている、こんまりこと近藤麻理恵さんが「片付けを諦めた」報道の真相を解説しました。

- 世界の片付けのカリスマであるこんまりさんは、今は3人のお子さんの育児を楽しむため「完璧に片付けられる自分を諦めた」と発言。
- 片付けは幸せな暮らしを叶える一つの手段に過ぎず、子育てを優先する時期があっても大丈夫とこんまりさんが体現。片付けが思うようにできず悩んでいる、子育て世代へエール。
ライフスタイルの変化などによって、物事の優先順位は変わってくるものですよね。自分自身の心のときめきにしたがって、選び、毎日を楽しんでいきましょう♫