2025年1月に夫婦でエジプト旅行へ行ってきました。本記事では、ルクソール西岸の主要な観光スポットを5カ所ご紹介します。
ルクソール西岸の観光スポット
アクセス方法
私たちは、トリップアドバイザーの子会社Viatorのルクソール西岸ツアー(貸切チャーター)を利用して、アクセスしました。
ツアー内容 | 料金 | (ご参考)私たちの場合 |
---|---|---|
ホテル⇄観光地5カ所の往復 (各施設内は個人で見学) | 1人当たり20米ドル (約3,000円) | ○Viatorで予約 |
流れタクシーを1日チャーターする方法もありますが、料金交渉やトラブルを避けたかったため、ツアーを予約しました。安心して利用できました。
王家の谷(8:50)
最初に訪れたのは、王家の谷です。王家の谷とは、エルクルン山の麓に建設された、新王国時代の王墓の総称になります。

入場チケットを購入すると、当日公開されている王墓(追加チケットの王墓を除く)のうち3カ所を自由に選んで、見学することができます。
チケットの種類 | 料金 | (ご参考)私たちの場合 |
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入場チケット (必須) | 750エジプトポンド (約2,250円) | ○オンライン購入 |
アイの墓 (オプション) | 200エジプトポンド (約600円) | – |
セティ1世の墓 (オプション) | 2,000エジプトポンド (約6,000円) | ○オンライン購入 |
ツタンカーメン王の墓 (オプション) | 700エジプトポンド (約2,100円) | ○オンライン購入 |
ラメセス5〜6世の墓 (オプション) | 220エジプトポンド (約660円) | ○オンライン購入 |
私たちは約2時間かけて、王墓5基を見学しました。
特におすすめしたいのは、セティ1世・ツタンカーメン王・ラメセス5〜6世の墓です。壁画の保存状態は良好で、非常に美しかったです!



ハトシェプスト女王葬祭殿(11:10)
次に訪れたのは、ハトシェプスト女王葬祭殿です。葬祭殿は、死後にファラオを祀る場所となっています。
ハトシェプスト女王は、葬祭殿と王墓(王家の谷)を切り離して、新しいスタイルを築きました。

チケットの種類 | 料金 | (ご参考)私たちの場合 |
---|---|---|
入場チケット (必須) | 440エジプトポンド (約1,320円) | ○オンライン購入 |
葬祭殿の柱廊には、女王の誕生(男女両方の権利を持つ)や功績(古代国家プントとの交易)を伝える壁画が一部残っています。
女王の死後、トトメス3世によって女王の像や壁画は破壊されたため、保存状態は今ひとつでしたが、新王国時代の歴史を実感できる場所でした。

労働者の村(12:10)
次に訪れたのは、労働者の村です。現地では、ディル・エル・メディナと呼ばれています。
労働者の村は、王家の谷の建設や装飾に携わった職人が生活していた場所と言われています。


入場チケットを購入すると、労働者の村と当日公開されている労働者のお墓(追加チケットのお墓を除く)を見学することができます。
チケットの種類 | 料金 | (ご参考)私たちの場合 |
---|---|---|
入場チケット (必須) | 220エジプトポンド (約660円) | ○オンライン購入 |
職人パシェドゥの墓 (オプション) | 120エジプトポンド (約360円) | – |
労働者のお墓は保存状態がよく、内部には色鮮やかな壁画が残っていました。家族が描かれている場面が多く、身近で個性豊かに感じられました!

(職人のリーダー)


(アメンナクトの息子)
留意点ですが、バクシーシ(心付け)目当てで、声を掛けてくる人がいます。チップを渡す人もいましたが、私たちはスルーして問題なかったです。
ラメセス3世葬祭殿(12:40)
次に訪れたのは、ラメセス3世葬祭殿です。現地では、メディネト・ハブと呼ばれています。
ラメセス2世の葬祭殿であるラメセウムを模倣しており、ルクソールで最も保存状態がよい遺跡の一つとなっています。

チケットの種類 | 料金 | (ご参考)私たちの場合 |
---|---|---|
入場チケット (必須) | 220エジプトポンド (約660円) | ○オンライン購入 |
ラメセス3世は、古代エジプトで大きな権力を持った最後のファラオです。葬祭殿には、異民族と戦った記録が多く残されていました。


メムノンの巨像(13:45)
最後に訪れたのは、メムノンの巨像です。メムノンはギリシャの英雄であり、実際にはアメンへテプ3世の像になります。
アメンへテプ3世は、ツタンカーメン王の祖父にあたる人物です。ルクソール神殿(大列柱室)の増築などを行いました。

チケットの種類 | 料金 | (ご参考)私たちの場合 |
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チケット不要 | – | – |
後方にあったアメンへテプ3世葬祭殿は失われて、現存するのは2体の巨像のみとなっています。足元には妻ティイと母親の像もあります。
まとめ
本記事では、私たちが半日かけて、ルクソール西岸の観光スポットを見学した時の様子をご紹介させていただきました。
ルクソール西岸の観光エリアはまとまっているため、トータルの移動時間は短く、効率よく見て回ることができました。
ご参考になる情報がありましたら幸いです。ルクソール観光をぜひ楽しんで来てくださいね!
参考文献(タップして開く)
- 河江肖剰(2023)『古代エジプトの教科書』ナツメ社
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