2024年10月に、夫婦で1泊2日の岩手旅行へ行ってきました。本記事では、猊鼻渓へのアクセス方法や舟下り体験について、詳しくレポートします。
猊鼻渓は、日本百景および国の名勝に指定されている他、ミシュラン・グリーンガイドにも掲載されています。国内外から多くの人が集まる、人気の観光スポットです!
猊鼻渓とは?
猊鼻渓とは、砂鉄川の侵食によって形成された、岩手県南部に位置する渓谷です。両岸は、高さ50メートルを超える断崖絶壁(石灰岩)に囲まれています。
名物は、四季折々の風景を楽しむことができる舟下りです。手作りの木造舟は、棹1本を用いて、巧みに操縦されます。船頭さんが唄う「げいび追分」も味わい深いです。
《猊鼻渓舟下りの基本情報》
(2024年10月時点)
料金:大人1人当たり1,800円
購入場所:窓口またはオンライン
所要時間:往復で約1時間30分
時刻表:<www.geibikei.co.jp/funakudari/charge/>
私たちは窓口(現金・電子マネー・クレジットカード支払い)で、定価のチケットを購入しました。後から知ったのですが、旅行・レジャー予約サイトKLOOK(クルック)では、割引価格で購入することができます!
猊鼻渓へのアクセス方法
猊鼻渓へ行くための交通手段は、主に車・電車(普通列車または観光列車)・バスの3種類があります。私たちは、電車を利用しました。
《往路》
一ノ関駅
⬇︎電車(普通列車)
猊鼻渓駅(無人駅)
⬇︎徒歩7分程度
猊鼻渓
《復路》
猊鼻渓
⬇︎徒歩7分程度
猊鼻渓駅(無人駅)
⬇︎電車(観光列車)
一ノ関駅
猊鼻渓駅は、無人駅(自動券売機なし・交通系ICカード使用不可)です。
普通列車に乗る場合、往路(一ノ関駅→猊鼻渓駅)では、切符を購入するとスムーズです。復路(猊鼻渓駅→一ノ関駅)では、乗車時に乗車駅証明書を受け取り、一ノ関駅で精算します。
「POKÉMON with YOUトレイン気仙沼号」などの観光列車に乗る場合は、乗車券および指定席券が必要となっています。みどりの窓口などで、事前に手配しておきましょう!
POKÉMON with YOUトレイン公式サイト
<https://www.jreast.co.jp/railway/joyful/pokemon.html>
猊鼻渓舟下り〜半日の流れ〜
【12:35】一ノ関駅を出発
出発地点は、一ノ関駅(JR東日本)です。北海道・東北・秋田新幹線の停車駅となっています。駅構内(改札外)には、待合室やトイレ、売店や飲食店などがありました。
目的地である猊鼻渓駅は、無人駅(交通系ICカード使用不可)のため、一ノ関駅で普通列車の切符を購入しました。
ご参考までに、私たちが購入した切符(一ノ関駅→猊鼻渓駅の片道料金)は、大人1人当たり510円(2024年10月時点)でした。
始発の電車ということもあり、出発時刻の10〜15分前から乗車することができました。出発直前は、猊鼻渓へ向かう観光客で混雑していました。座席を確保したい方は、早めに行動されることをおすすめします。
【13:20】猊鼻渓駅に到着
一ノ関駅を出発して、約30分後に猊鼻渓駅に到着しました。1両目の1番前のドアが降車口となっており、運賃箱に切符を入れて下車しました。
【13:25】窓口でチケットを購入
猊鼻渓駅から歩いて、約7分後に猊鼻渓舟下りのチケット販売所に到着しました。現金・電子マネー・クレジットカード支払いが可能です。
列ができていたため、希望する時間帯の舟に乗れるか不安でしたが、利用者が多い場合は随時増便されるため、焦る必要はありませんでした!
ご参考までに、私たちが購入したチケットの価格は、大人1人当たり1,800円(2024年10月時点)でした。
チケットは時間指定されておらず、舟下りは先着順(乗船待ち列に並んだ順番)となっていました。お手洗いなどを済ませて、早めに並びましょう。
【13:40】舟下り開始(往路)
1艘当たり約36名(左右18名ずつ)乗船し、舟下りがスタートしました!オレンジ色の座布団は、救命クッション(浮き輪)を兼ねています。
木造舟は、船頭さんの手作りです。1本の棹を巧みに操作して、砂鉄川をゆっくり進みます。エンジンは搭載されていません。
砂鉄川の透明度は高く、流れは穏やかでした。エサ(発着所などで販売)を狙って、魚やカモが舟の横をついてくる様子が可愛らしかったです!
船頭さんの解説を聞きながら、両岸にそびえ立つ数々の奇岩を見学しました。険しい岩肌に、秋のカラフルな紅葉が映えて、とても美しかったです。
【14:05】折り返し地点を散策
往路の所要時間は約25分でした。折り返し地点では、舟を降りて、自由に散策できる時間(約20分)がありました。
「錦壁岩」や「大猊鼻岩」などの迫力ある大岩壁、猊鼻渓の名前の由来となった「獅子ヶ鼻」を観賞することができました。
大猊鼻岩にある「願掛けの穴」は、運試しスポットです。運玉を投げて、穴に入ると、幸運に恵まれると言われています。
私たちは遠くから眺めているだけでしたが、見事に成し遂げている人を見て、幸せをお裾分けしてもらったような、嬉しい気持ちになりました!
運玉(3個100円)は、近くの無人販売所で購入可能です。魚のエサ(1袋50円)や絵馬(1体500円)もありました。すべて現金払いです。
見どころが多く、あっという間に時間が過ぎました!最後にお手洗いを済ませて、舟着場へ戻りました。
【14:25】舟下り再開(復路)
復路は、船頭さんによる「げいび追分(舟歌)」の披露がありました。静かに耳を傾けながら、穏やかな時間を過ごしました。
【14:55】舟下り終了・散策
復路の所要時間は約30分でした。秋の景色も素晴らしかったですが、冬はこたつ舟になるそうなので、また機会があればリピートしてみたいです!
猊鼻渓舟下りを終えた後は、帰りの電車の時間まで、周辺エリアを散策しました。お食事処やお土産店などがありました。
砂鉄川沿いのベンチに座って、ゆっくりと景色を眺めたり、食事をしたりするのもおすすめです。
<参考記事>ご当地グルメ情報(盛岡冷麺・餅・盛り出し式わんこそばなど)はこちら
▶︎【岩手旅行記】一関&平泉のおすすめ飲食店5選|ランチ・ディナー・お土産に
【16:00】猊鼻渓駅を出発
行きは普通列車に乗りましたが、帰りは時間との兼ね合いにより、観光列車「POKÉMON with YOUトレイン気仙沼号」を利用しました。
チケットは、事前にえきねっと(JR東日本が運営する特急列車・新幹線の予約サイト)で手配しました。みどりの窓口や指定席券売機でも購入可能です。
ご参考までに、私たちが購入したチケット(猊鼻渓駅→一ノ関駅の片道料金)は、大人1人当たり1,350円(2024年10月時点)でした。
「POKÉMON with YOUトレイン気仙沼号」は、2両編成(指定席車両とプレイルーム車両)となっています。
ピカチュウを主役としたデザインの車両は、遊び心が満載で、とても可愛かったです!
子ども向けで場違いかなと不安でしたが、ポケモンと共に育ったということもあり、私たち大人もときめきました!
【16:30】一ノ関駅に戻る
猊鼻渓駅を出発して、約30分後に一ノ関駅に到着しました。改札付近(改札内)に設置されている、ポケモンの記念スタンプを押して、旅を終えました。
まとめ
人気観光スポットである、猊鼻渓へのアクセス方法と舟下り体験について、ご紹介させていただきました。
舟下りでは、高さ50メートルを超える岩壁と紅葉が調和した、美しい景色を堪能することができました。
電車(POKÉMON with YOUトレイン気仙沼号)での旅も、思いがけず、楽しい思い出になりました。
参考文献(タップして開く)
- 猊鼻渓舟下り公式ホームページ
猊鼻渓舟下りリーフレット
<www.geibikei.co.jp/guidance/>
(2024年11月12日最終アクセス日)