本記事では、モノを捨てられない2つの理由を解説します。

片付けを始めたいけれど、モノを手放せるか不安に思っている方、モノを捨てられずに困っている方のご参考になりましたら幸いです♫
モノの5つの価値
私たちの身の回りにあるモノには、主に以下の5つの価値があります。
- 物体的な価値:金やダイヤなど、資産価値のある素材でできたモノ
- 機能的な価値:使えるモノ、あると便利なモノ
- 情報的な価値:本や資料など、有用なモノ
- 感情的な価値:思い入れのあるモノ
- 希少価値:手に入りにくい、替えがきかないモノ
モノを捨てる難易度は、個人差はありますが、一般的には「物理的」「機能的」「情報的」価値に、「感情的」「希少」価値が加わると上がります。
この難易度を加味して、こんまりさんは独自の片付けの順番を編み出しました。

- 衣類
- 本
- 書類
- 小物
- 思い出品
最初は、希少性が比較的低く、買い替えが可能な衣類から始めます。その後、本→書類→小物の順番で進めることで、モノを見極める力がどんどん磨かれていき、最難関の思い出品も驚くほどスムーズに片付けられるようになります。
モノを捨てられない2つの理由
こんまりメソッドの片付けの順番は、モノを見極める難易度が加味されていますが、それでもやはり「捨てられるかな」と不安になる方が大半だと思います。
モノを捨てられない要因は様々あるように感じられますが、実は原因を突き詰めていくと、理由は2つに集約されます。それは、「過去への執着」と「未来への不安」です。
- 過去への執着
- 未来への不安
例えば、数年前に別れた恋人からのプレゼントを捨てられないというのは、過去への執着です。一方、この数年間で1度も着ていない衣類をいつか着るかもしれないと残すのは、未来への不安になります。
私たちは、過去への執着や未来への不安を完璧に取り除くことはできませんが、あまりにも過剰に囚われてしまうと、モノはどんどん増える一方で、物理的にも精神的にも余分なモノに埋もれてしまいます。
すると、今、自分にとって本当に大切なモノさえ、見失いかねません。
そのため、モノを捨てられずに困ってしまった時には、自分は「過去執着型」なのか、「未来不安型」なのか、それとも両方なのか、まずは特徴を掴んでいただくことをおすすめしています。
過去に執着している場合は、まずは執着していることを認めてあげること、執着するほど大切な存在がその背後にあることを感じてみるのもいいかもしれません。その想いを味わい尽くすと、時間の経過とともに、スッとそのモノ自体への執着は薄れていくでしょう。
一方、未来に対して、過剰に不安になっている場合は、今あるモノを見直してみること、安心できるモノの量を把握することをおすすめしています。日本では自然災害などが起こりやすいため、未来に備えておく意識が高い方も多いと思いますが、現実的に考えることで、過剰なストックを防ぐことができます。
まとめ
片付けを通して、1つ1つのモノと丁寧に向き合い、過去への執着や未来への不安は手放して、今自分にとって本当に必要なモノ、大切なモノだけを残していきましょう^^
自分の思考の傾向や価値観がはっきりすると、片付けはもちろんのこと、人間関係や仕事など人生のあらゆることの選択において、迷いが少なくなり、自信を持って前へ進めるようになりますよ♫