片付けコンサルタントの荒川侑子です。私がこんまり流片付けコンサルタントの資格を取得後、周りの知人からよく「私も断捨離したい!」と言われるようになりました。
モノを捨てて片付けたいという意味で、断捨離という言葉を使っているのだと思います。しかし、厳密に言うと、こんまりメソッドは断捨離ではありません。
こんまりメソッドと断捨離は別々の流派
華道や茶道のように、片付けにもさまざまな流派があります。その代表的なモノが、こんまりメソッドと断捨離です。どちらも商標登録されており、オリジナルの片付けメソッドとして展開されています。
こんまりメソッドの特徴
こんまりメソッドは、「こんまり」こと近藤麻理恵さんが独自に編み出した片付け法です。この片付け法についてまとめられた著書『人生がときめく片づけの魔法』は、世界40カ国以上で翻訳出版され、発行部数は1400万部(2023年3月現在)を超える、世界的大ベストセラーとなりました。特にアメリカでは、片付けるという意味として「KONDO」という単語が使われるほど、社会現象となっています。

こんまりメソッドでは、衣類→本→書類→小物→思い出品の順番で片付けます。普段から身に付けていて判断のしやすい衣類から順番に進めていくと、モノを見極める力がどんどん磨かれていき、最難関の思い出品までスムーズに片付けられるようになります。
また、こんまりメソッドでは捨てるモノではなく、ときめいて残すモノに注目します。この視点を持つことによって、片付け終わった後に「まだ捨てられるのではないか」という欠乏感ではなく、「ときめくモノに囲まれている」という充足感や幸せ、感謝を感じやすくなります。
断捨離の特徴
断捨離は、やましたひでこさんが独自に編み出した片付け法です。この片付け法についてまとめられた著書『新・片づけ術 断捨離』などは、中国や台湾でもベストセラーを記録し、発行部数は600万部を超えます。日本では、片付けるという意味として「断捨離」という言葉が浸透しているほど有名です。
断捨離では、目の前のモノから片付けていきます。目の前にあるモノをひとつ捨てることから始めて、手放す練習を少しずつ重ねていくスタイルです。たった5分でもいいので、小さな一歩から行動に移すことを推奨されています。
また、断捨離とは不要なモノを手放すことだけではなく、モノへの執着を捨てて、モノにとらわれることなく、自分らしく生きていく考え方のことも指します。身軽で快適な生活や人生を手に入れる指針となります。
どの片付け法でも目的は一緒!自分に合った方法を選びましょう
華道や茶道の流派で優劣がつけられないように、こんまりメソッドや断捨離などの片付け法も、考え方や世界観が少し異なるだけで、好みの違いと言えます。
- 提唱者:近藤麻理恵さん
- 書籍:『人生がときめく片づけの魔法』
- 最大の特徴:捨てるモノではなく、ときめくモノを選ぶ
- 片付けの順番:衣類→本→書類→小物→思い出品
- ホームページ:KonMari Media Japan(株)公式サイト
- 提唱者:やましたひでこさん
- 書籍:『新・片づけ術 断捨離』
- 最大の特徴:モノへの執着を捨てること
- 片付けの順番:目の前のモノから
- ホームページ:断捨離|やましたひでこ公式サイト
どの片付け法を選んだとしても「身の回りを片付けて、幸せな人生を送ってほしい」という最終的な目標は一緒です。ご自身のしっくりくる方法を選んで、楽しく片付けを実践してみてくださいね!
ご参考:こんまりさんの解説動画のご紹介
こんまりさんご自身も、こんまりメソッドと断捨離の違いについてお話されています。ぜひご参考になさってくださいね⬇︎